燃料ポンプ電源引き直し

給排気系のチューニングをすると、高回転高負荷時に燃料供給が充分でないシチュエーションが発生し、いわゆる棚落ちなどのエンジンブローに陥ることがあるとのこと。

まずは、どんな仕組みになっているのかということですが、
ＥＶＯ４以降は高負荷時と低負荷時に燃料ポンプに掛ける電圧を１２Ｖと８Ｖに分けてあり、それをECUからの信号で切り替えています。多分燃費のためかと思われます。しかし、その切り替えがエンジンの要求する値より小さかったりして、上手く制御出来てないらしいですね。

で、なんであえてそれをするかというと、
低速のトルクが太るらしい。
それなら、乗り易いＥＶＯができる。
また、長い目で見たら、それなりの保険にもなるかなぁとの思いです。

リレーを裏側から覗いていて、５番と２番をショートすればいいと解って、このソケットの５番と４番を取り違える所でした。危ない、危ない。
裏から見るとねぇ。

３本並びの真中と２本並びのちょっと外に出てる側(黒地に黄)を繋ぎます。簡単ですね。

これで、高負荷低負荷時に係り無く１２Vが供給されることになりました。

これだけで好いような気もします。

ただ、ＥＶＯ５の場合、配線がＰｏｏｒで、１２Ｖは配線抵抗のためもっと低く、１１Ｖくらいしかないらしい。
太い線で別途引き直すと、バッテリーの部分で測った場合の値(多分１４Ｖに近い)になり、さらに低速のパワーがでるらしい。もちろん高負荷時の燃料不足の解消にもなるわけです。

それで、別ラインの引き直し。

５本ある中のちょっと太くなっている２本、黒＋青(＋側)と黒(−側)がポンプの給電線です。
あとの３本は燃料計とエンプティーの信号かなぁ？

既存給電線をリレーの信号として使い、燃料ポンプにはバッテリーから直接引いた３．５スクエア−の配線を繋ぎます。

カプラ−から４ｃｍぐらいのところで切断し、一応雄雌の擬宝珠をつけてあります。本来であれば、ハンダ等で直接付けるのが抵抗値が一番低くなるんでしょうが、万が一の場合、本来の配線に戻せることを考えてあります。

タンクの上にリレーを置くことも考えましたが、室外に置いた場合、水やごみが掛かる可能性が高く、雰囲気の安定した場所が最適と考え、少し配線が長くなってもこちらを選択しました。

アース線も共締めです。ドリルで新しい穴を空けましたので、通電は好いでしょう。

実は、燃料ポンプをパワーエンタープライズ製の２１０Ｌ／Ｈに替えてあります。ＥＶＯ５のポンプは１２０Ｌ／Ｈの能力しかなく、５６０ｃｃの容量があるインジェクターの能力に追いつかないらしい。←私のジェントルな運転では全く問題の無い事なのではありますが、まぁ、必要のあるなしに係らず自分のEVOのもつ欠点を補うという事も一つのチューニングってことで．．．。（強引に理由付けしているなぁ）

このポンプ交換作業は素人の与太れ仕事では危険すぎて出来ませんので、私の車の主治医である某同居人さんの社長さんにお願いしました。←私もちょっとはお手伝いしましたけど。

バッテリーの−端子を繋ぎ、エンジンを掛けた瞬間、排気の臭いがきついっていうのが第一印象でした。やっぱり燃料が濃くなっているんでしょうね。ただ、ECUが調整して、その後はちゃんとした臭いになりましたけどね。

走らせてみて、低速トルクが太くなった事がわかります。
フロントパイプを７０¢に替えた時点で低速トルクが無くなった事を実感していたので、それを補って余りあるって感じですかね。
これは、いい仕事でしょう。
燃費が良くなってます、皆さんえヴぉ５で９�q/Ｌ走ります？まぁ、私のジェントルな運転がこの数値を出しているんでしょうが、実際に伸びてます。