carbon-clutch

私の運転スタイルでは４００００�qそこそこではクラッチがどうのってことは無いと思う。　殆どアイドリング繋ぎだし、馬鹿な運転はしてない。 　だが、このＥＶＯって車は普通の車では無いらしい。 　ちょっとふかし気味で繋ぐととんでもない焼けるにおいと煙が出る。 　そんなにパワーが上がっている訳でもないしノーマルでも充分だとは思ったが、ノーマルを入れるにも交換工賃は５〜６万円はかかる。 　それなら寿命が三倍はあるというカーボンを選択してみた。 　だが、トータルコストで考えるとやっぱりノーマルが一番安い（当たり前だ）。　部品代で比べたら、１０倍か？ 　馬鹿な選択 　ただ、人と変わった選択をしてみたいってことと、良いことばかり言われているカーボンをちょっと検証してみたくなった訳だが、やっぱり馬鹿な選択だな。 　かっこいいATSのロゴが入ったりしているが、装着してしまえば全く見えなくなってしまうものだから、意味はない。 　ノーマルのクラッチカバーって鉄板の整形したものだが、これはアルミダイキャスト、ここら辺は精度的に上なのだろうか。　ばらしてみたら、フライホイール込みだとかなり重いんだが、クラッチ板は本当に軽い。こんなペランペランな板で大丈夫なのかねぇ。 　メタル系のクラッチだと如何にもって感じの板で厚いし重いんだがなぁ。 　凡にノーマルが１３．２�sに対しこのキットは１０．５�sとそれほど軽くないが、シングルとツインを比べたらやはり軽いのだろう。 　また、フライホイールはノーマルが６．１�sに対し３．７�s。こんなに軽くして低速時のフィーリングが悪化しないものか？
ちょうど４００００�q走ったノーマルクラッチの状態。 結構減っている。 もはや持っても5000�qって所かな。 ノーマルの圧着力って何�sｆ／�p2なんだろうね。 400ps位に対応しているのかなぁ。
クラッチ板の拡大図。 光っている所はツルツル状態。 やっぱり換え時だったようだ。 滑る迄には至っていなかったが、１ｓｔと2ndではジャダーが出ていたしなぁ。
プッシュ式クラッチは昔からポピュラーな形式でダイヤフラムが外に向かっている。プル式クラッチはその逆で、エクセディーという会社の特許らしいが、高い圧着力が欲しいが踏力は少なくという、理想的？な形式なのだそうな。 　ただ、テコの原理の支点と作用点の距離を多く取って軽くしているのであるから、ダイレクト感に乏しいというか、ペダルのストロークが大きいんだな。
ノーマルのクラッチはプル式で引く方向でクラッチが切れる様に出来ているが、この度のクラッチはプッシュ式で、押す方向でクラッチを切る様にしなければならない。この変換のためのリバースロッドなる部品が付属されている。 　このロッドは冷却水循環パイプと干渉しているようなしていないような微妙な位置にある。 　また、このロッドの躍動部分は全くの雨ざらし状態であり、グリス等を塗ってメインテナンスする必要がある。まぁ、取説にも書かれているので、しょうがない。メンテフリーでは無い部品であることを認識ろってことだ。 　作業状態を紹介出来ないのは残念であるが、私が作業をしたわけではないので悪しからず。 　それにしても、プッシュ式のクラッチベアリングを圧入したり、クラッチケースを部分的に欠込んだり、或いはフライホイールの干渉のためにダストカバーを切り欠いたりと、結構手間のかかる作業があり、それなりの道具が無いと出来ない作業である。（他のメーカーだとほぼボルトオンだよなぁ） 　ミッションを降ろさなければ出来ない作業であり、と言うことはドライブシャフトも抜かなきゃならないし、やっぱり素人の与太れ作業では無理がある。 　而して、フィーリングは如何。 　まずは、プッシュ式になったことにより、かなりダイレクト感のある重いペダル感覚になった。今までのペダルの重さの１２０％ぐらいかな。昔ＰＡＪＥＲＯに付けたメタル強化よりはずいぶんと軽い。 　確かに半クラッチ領域が少なくなっているが、運転しづらいと言うほどのものではない。ちゃんとアイドリング繋ぎでスタートが出来る。 　シフトフィーリングが随分違う。速いシフトが自然に出来る。これはクラッチを新しくすれば切れが良くなるからの当然ことだが、カーボンクラッチであることも起因しているのかと思われるが？良く解らない。 　ツインプレートの特有のシャラシャラ言う音はかなり小さい。普通に町中で乗っている分には他の音が大きくて解らない程度。車庫の中でようやく解る位。それもシャラシャラではなく、ゴーって感じだ。 全体的に軽くなったので低速域のフィーリング悪化を懸念していたが、まるで逆。５ｔｈ４５�q/hでもガクガクしない、なぜだろねぇ。